1年生の登校から放課後までが写真で見られる絵本

1年生の登校から放課後までが写真で見られる絵本

入学準備というと大きなものではランドセルや学習机、小さなものでは体操服や鍵盤ハーモニカ、筆箱、下敷きなどさまざまなものを購入しますよね。我が家も一年かけて少しずつそろえきました。そのたび、子ども(6歳男児)が購入した物品に対して質問してきます。

「ピアノにホースがついてる。これって、なににつかうの?」
「音楽の授業で吹くんだよ」
「じゃぁ、このぼうしは?あかとしろのはんぶんって、へんなのー」
「体育のときに使う赤白帽だよ。運動会のときに赤組と白組に分かれるんだと思うよ」

幾度かの質問で疲れた私は、小学校で使用する授業や小学生が使っている姿が見られる本があれば便利だろう(親が答える代わりに、写真が答えを見せてくれる!)と考え、写真絵本『1ねん 1くみの 1にち』を図書館で借りてきました。

ページをめくるたび、

「こうやって、つかうんだ!」
「ママがいってたとおりだよー」

とご満悦の様子。
入学式を迎えるまで返却・貸出を繰り返すことになりそうです。

全ページが写真と吹き出しで構成された絵本には、朝の登校、あさの会、一時間目の国語、二時間目の生活、休み時間、三時間目の算数、四時間目の体育、給食、掃除、五時間目の音楽、かえりの会、放課後、夜の小学校が掲載されています。
ページの端にアナログ時計が置かれ、一日の流れ(時間経過)がわかるのがポイントでしょう。

1ねん1くみの1にち | 川島 敏生 |本 | 通販 | Amazon

学校ってどんなところ?登校、朝の会、国語、算数、休み時間、給食、そうじ…と、小学1年生のクラスの1日を追った画期的な絵本

教室全体の写真では、ロッカーに収められているランドセルや掲示板と黒板に張られた作品がよく見えます。
給食のページでは一か月分の献立が写真とともに紹介され、息子は幼稚園とは異なるメニューに興味津々でした。

1年生や先生のしゃべり言葉が吹き出しで読める点が画期的です。
短文であれば、入学前の子どもにも読めますから臨場感がでてきます。
久しぶりの小学校に懐かしさを覚えて、ページをめくる親のほうが絵本にはまるかもしれません。
ぜひ、親子で小学生の生活を見てみてくださいね。

「おとうさん、来てくれるかな?」授業参観日のお話

児童文学作家・くすのきしげのりの創作絵本『さんかんびに おめでとう!』は、1年生のあすかちゃんが主人公のお話です。

参観日の朝、お父さんはあすかちゃんに「学校へ行けるかどうかはわからない」と伝える場面があります。話の中盤でその理由は明かされるのですが、お父さんが教室に現れるまでのあすかちゃんの心の揺れ動きが見事に描かれています。

きょうは、さんかんび。

おそうじが おわって、せきに ついたのに、
みんな そわそわしながら
うしろを むいて いた。
―本文引用

挿絵には、自分の席に座りながらも、教室の後ろに集まるお母さんやお父さんを見る児童の姿があります。
手をふっていたり、隣同士でおしゃべりしたりと、1年生らしいうれしそうな顔で埋めつくされています。

参観日といえば、低学年の子はワクワクドキドキ、親はわが子の学校での様子が見られる貴重な時間。
そんな中、あすかちゃんはまだ来ぬ父親を思って心配そうな面持ちです。

きょうは、さんすうの 「かたちあそび」。
みんなが、いろいろな かたちの あきばこや
あきかんを つくえの うえに ならべた。

わたしは、もう いちど うしろを みた。
こんどは、はなちゃんの
おかあさんと めが あった。
―本文引用

いちねんせいの1年間 さんかんびに おめでとう! (講談社の創作絵本) | くすのき しげのり, つがね ちかこ |本 | 通販 | Amazon

きょうは、初めての参観日。授業が始まる前、みんなドキドキして後ろを向いています。
でも、あすかちゃんのお父さんはなかなか来てくれません。とうとう授業は始まってしまいました。お父さんは「参観に行けるかどうかは分からない」と言っていたけど……。期待と不安でいっぱいになりながら、何度も後ろを振り返るあすかちゃん。そのとき!

なかなか授業に集中できないあすかちゃんに先生が声をかけます。
それと同時、お父さんが教室に入ってきました。
題名の「おめでとう!」が何を指すのかは読んでからのお楽しみです。

博多弁がツボをつく!わんぱくっ子の掃除時間

小学校図書室で人気の『給食番長』シリーズのなかに、『おそうじ隊長』という絵本があります。
題名のとおり、掃除をテーマにしているもので、1年生と6年生の交流を描いたコミカルなお話です。
本文とは別に博多弁が併記されているのが特徴で、どちらを読み聞かせそても笑いが起こります。
明るい雰囲気にしたいときにおすすめです。

1年2組と6年生が合同で掃除をしているところから話は始まります。
『給食番長』でおなじみの番長(わんぱく男子)と主人公のたかふみが、6年生を巻きこんで悪さをしでかすのです。
作中のワンシーンを、標準語と博多弁の両方で見てみましょう。

「図書室なんて知るもんか! そのかわり、明日の 1年2組の教室そうじは ぼくたちに まかせてよ!」
「おい、たかふみ。急に どうしたんだ?」
たかふみは 番長たちに 小声で いいました。
「秘密兵器を 見つけちゃったんだよ…」
「秘密兵器!? たかふみくん、そいつは おもしろそうだね!」
「ぜったい 6年生より ぴかぴかに そうじできるから」
「よーうし。たかふみ、まかせたぞ!」
たかふみたちは 図書室から とびだしていきました。
―本文引用

「図書室げな知らんくさ! そのかわり、明日の 1年2組の教室そうじは ぼくたに まかせとってん!」
「おい、たかふみ。いきなり どげんしたとや?」
たかふみは 番長たちさい こまい声で いいよりました。
「秘密兵器ば 見つけたっちゃんね…」
「秘密兵器!? たかふみくん、それ おもしろそうやね!」
「ぜったい 6年生よりか ぴかぴかに そうじできろうや」
「よーうし。たかふみ、まかせたばい!」
たかふみたちは 図書室から とびだしていきよりました。
―博多弁引用

おそうじ隊長 (給食番長シリーズ) | よしなが こうたく |本 | 通販 | Amazon

食育から、あいさつ、お掃除、生きものへの思いやり、時間厳守の大切さまで笑って泣いて、楽しく学べる大人気シリーズ!大好評博多弁バイリンガル絵本!!

(数ページ読める)おそうじ隊長|絵本ナビ : よしながこうたく みんなの声・通販

(数ページ読める)おそうじ隊長|絵本ナビ : よしながこうたく みんなの声・通販

人物によって声色を変えたり、出身地や居住地の方言を代用して読んだりしたら、子どもはよろこんでくれるはずです。
たかふみの悪事に6年生はどのように対応するかが見ものです。
『給食番長』にも言えることですが、感動的な結末が用意されています。
学校をきれいにすること、他の学年の子たちと協力しあうことの大切さをおしえてくれる絵本です。

クラスメイトの前で発表できること、ある?

『ハキちゃんの「はっぴょうします」』は、1年1組のハキちゃんが朝の発表でクラスメイトにおしえたいことを探す童話です。
すでに発表をした子のなかには、砂漠の石や星型の砂、光る泥団子などがありました。
ハキちゃんはそれを超える何か珍しいものを用意したいのです。

けれど、お母さんに聞いても家の中には中国製のパンツや海岸で拾った青いガラスしかありません。
しかたがないので、外で見つけようと出かけることにしました。
公園の横を通ると、クラスメイトのよねだくんがこおろぎを集めています。

どうするの、それ?」
「カナヘノサウルスにたべさせるんだ」
「え!?なに、それ?カナヘノサウルスって、なに?」
ところが、よねだくんは、
「へへへへ」と、
うれしそうに
わらうばかりで、
おしえてくれません。
―本文引用

よねだくんがおしえてくれたカナヘノサウルスとは、家で飼っているカナヘビなのですが、ある道具を使うと恐竜のように見えるのです。ハキちゃんはその大発見とよねだくんとの散歩で、新しい世界を体験することができました。
朝の発表で紹介できるものも見つかり、翌日、自信満々で教壇の前に立ちます。

ハキちゃんの「はっぴょうします」 (おはなしドロップ) | 薫 くみこ, つちだ のぶこ |本 | 通販 | Amazon

せかいをかえちゃう「ひみつへいき」がでてきます!たのしくっておかしくってびっくりなおはなし。小学1年生から。

小学校では授業はもちろん、朝の会、終わりの会、全校集会など子どもたちが発表する場面はいくらだってあります。
内気な子は大きな声がだせないし、大勢の前で緊張してしまって苦労して覚えた話がとんでしまうこともあります。それは大人でも同じですよね。
発表の日までに材料をそろえること、たくさんの練習をすること、そうして本番をむかえた子は成功します。
ハキちゃんのように悩んでいる子に、親はどのような声かけがいいのか考えたいものです。