読解力を身につけるための5つのステップ

1. 文章を正しく読みこなす

まずは書かれている文章を正しく理解する力が必要です。
そのためには主語や述語を理解し、言葉の正しい意味を知らなければいけません。
文章を読むときには「誰が」「何を」「どうした」といった文法を意識しながら読むようにします。
語彙力が少ないことでつまずいてしまうようなら、絵が多い本や、漫画でもいいので、子供が自分から進んで読みたくなる本を選んであげましょう。本を楽しむために分からない言葉を自分で調べるようになれば、自然に語彙力が身につきます。
音読をするのもおすすめです。正しい日本語が身につき、文章を読むときの集中力も養えます。

陰山メソッド徹底反復「音読プリント」 (教育技術MOOK 陰山メソッド) : 陰山 英男

音読は百ます計算と並んで「陰山メソッド」の中核です。音読は脳を活性化させ、優れた文学作品の豊かな表現・語彙を自然に習得できます。大人になっても覚えていてほしい名文を厳選し、文章の難易度別に構成しました。

例解学習国語辞典 ドラえもん版 | 金田一 京助

すべての漢字にふりがながついて、低学年から中学生まで使えます。新語や慣用句を2,000語追加して、類書中最大級の35,000語を収録。似たことばの使い分けがわかる表組み200点、豊富な図版と楽しいコラムを多数掲載。軽い本文用紙と丈夫な樹脂素材の表紙で、辞書引き学習にあわせた本のつくり。

カシオ 電子辞書 エクスワード 小学生モデル XD-SU2800WE ホワイト

画面:メイン:5.3型タッチパネル(5.0型528×320ドット TFTカラー液晶)
文字入力方式:キーボード入力/手書き入力/ソフトキーボード入力(日本語/アルファベット/数字)
大きさ:幅148.0×奥行105.5×高さ15.7mm(閉時、最薄部)、高さ18.5mm(閉時、最厚部) / 質量:約275g(電池込み)

子供用の電子辞書もあります。
辞書を引くのを面倒臭がってしまうときには、電子辞書を使うのもひとつの方法です。

にほんごであそぼ - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル

2歳から小学校低学年くらいの子どもと親を対象に制作しています。番組を通して、日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、楽しく遊びながら『日本語感覚』を身につけてもらうことをねらいとしています。それが、コミュニケーション能力や自己表現する感性を育てると考えるからです。狂言の「型」など日本の伝統芸能の手法を取り入れつつ、子ども番組ならではの演出も最大限に活かしています。

2. 書いている人が何を言いたのかを考える

文章が理解できるようになったら、文章を書いた人は何を訴えたいのか、を考える力をつけましょう。
文章の要約をするのがおすすめですが、文章の中で一番大事な箇所に線を引くだけでもトレーニングになります。

3. 批判的に読む

本やインターネットに書かれていることがすべて正しいというわけではありません。
情報があふれる現代では、たくさんの情報の中からどれが真実なのかを見極める能力も必要になります。
書かれている内容に論理的な根拠があるか、などを考えながら読むクセをつけましょう。

作者にツッコミを入れる、というのも面白いかもしれません。「〜って言ってるけど本当?」「Aと言っているけどBという考え方もある」など、少し冷めた目で読むのがコツです。
そのうえで、きちんと書かれている文章だと分かれば認めることも大切です。

4. 自分の意見をまとめる

文章を批判的に読むことで自分の視点が生まれます。読んだ文章の主旨を理解しながら、自分ならどう考えるか、自分ならどんな行動をとるかなど、自分の意見をまとめる力をつけます。

子供が本を読んだら感想を聞いてみるのがおすすめです。面白い、面白くない、だけでなく、どこかどう面白かったか、どこがどう面白くなかったか、そのような感想を持った理由などを尋ねることで、子供が自分の意見を言うトレーニングができます。
大切なのは、子供に「自分の意見を言うのが怖い」と思わせないようにすることです。
子供が少しおかしなことを言っても、その意見を否定する代わりに「そう思ったのはなぜ?」と聞きましょう。
どう感じた、どう思った、ということに間違いはありません。自分の考えている事は間違いではないんだ、と自信がつけば、どんどん自分の意見を言えるようになるでしょう。

5. 読んだ本の紹介文を書く

面白かった本の紹介文を書くのもおすすめです。
自分で文章を書いてみることで、文章を書く人の気持ちが分かるようになります。そうすると文章の読み方も変わります。

前回、『子供の文章力を伸ばすポイントとトレーニング方法!一つ一つ解決すれば作文大好きっ子に!』という文章力に関する記事を書かせていただきましたが、そのときご紹介した「3行日記」の書き方を使って、読んだ本の紹介文を3行で書くという練習をしてみてはいかがでしょうか。

[本の3行紹介文の書き方]
●本の題名や作者の紹介、あらすじを書く《事実》
●それについて感じたこと、考えたこと、自分の意見を書く《考察》
●この本はどんな本なのか。どんな人に読んでほしいかを書く《結論》

例えばこんな感じです。

『ももたろう』は桃から生まれた桃太郎という男の子が、犬・猿・キジと一緒に鬼退治に行くお話です。
鬼はとても怖いけど、仲間と一緒なら怖い鬼でもやっつけられるんだと思いました。
『ももたろう』は怖いものに負けない気持ちと仲間を大切にする気持ちを教えてくれる物語です。

ポイントは《事実》《考察》《結論》をしっかり理解して書くことです。
《事実》には《考察》のように自分の気持ちや考えは書かず、情報だけを書きます。《結論》には内容をまとめて一番言いたいことを書きます。
この《事実》《考察》《結論》の区別ができるかどうかは文章を読むときにも大切です。自分が今読んでいる文章が《事実》《考察》《結論》のうちどれで、「一番言いたいことは《結論》に書かれている」と分かっていると、文章の主旨が上手く掴めるようになります。