こども食堂とは

こども食堂とは、貧困家庭の子供にボランティアで地域の大人が無料または安価で食事を提供する取り組みのことです。
14年ごろは10軒ほどだったが、メディアで報道されたこともあり、子供の貧困に関心を持った人が各地で運営を立ち上げ、'15年後半から'16年にかけ全国で一気に増加しました。
そして、今はその数400カ所以上といわれています。

経済的な理由から食事を満足に取れない子供、親が仕事でいなく一人で食事を取る子供に暖かい食事を提供する。
この趣旨に賛同した大人がボランティアで食材を提供したり、食事の準備を手伝ったりなど、その活動は社会運動のトレンドになりつつあります。

「子ども食堂」全国に300カ所 開設急増、半数が無料:朝日新聞デジタル

「子ども食堂」全国に300カ所 開設急増、半数が無料:朝日新聞デジタル

こども食堂の実態

「こども食堂」という名前が社会に広がり、こども食堂は「貧困の子供に食事を提供する場」と思っている人が多く、反発的な意見をする人もいるといいます。
「貧困家庭の子ばかり集めるなんて、子どもがかわいそうじゃないか」や「子どもの貧困は親の責任。他人が介入すべきではない」などというような意見。

しかし、そもそもその定義が誤解を生んでいると「こども食堂」の名付け親はいいます。

本当の定義とは・・・
「こども食堂とは、こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」
子供のための、子供専用の食堂ではないのです。

実際、利用するのは、満足に食事を取れない子供はもちろんですが、親が仕事でいなく一人で食事を取る子供や、仕事が忙しく食事の準備ができなかった親子など様々です。
若者もお年寄りも、仕事で疲れて食事をつくる元気の出ない母親や父親も「今日はちょっと食べに行こうかな」と寄れればいいというスタンスなのです。
また、母親たちの駆け込み寺の一面も持っており、育児や家事に疲れたお母さんがほっとできる場所であったり、同じ悩みを共有できる場所にもなっているのです。

こども食堂は、多くの年代層と交流し、普段言えない悩みなどを吐露する場。
「食事をする場所」というよりも多くの人たちが「自分の居場所」と感じてもらえることが一番の理想なのです。

おなかすいたら、おいで 孤食防止へ安価なこども食堂:朝日新聞デジタル

おなかすいたら、おいで 孤食防止へ安価なこども食堂:朝日新聞デジタル

こども食堂の課題

こども食堂は、調理と食事ができるスペースがあれば誰でも始めることができます。
その手軽さが、ここまでこども食堂が増えていった要因かもしれません。
しかし、裏を返せば、こども食堂は辞めやすいとも言えます。

社会のために何かをやりたいと思い、こども食堂を始める人がいます。
しかし、潰れてしまうと「よく頑張った」「仕方なかった」と大人は割り切れますが、そこを利用していた子供にとっては、とても悲しい経験になるのです。
それは、大人の自己満足、理想を子供に押し付けているに過ぎないのです。

利用する子供の中には、貧困に陥っている子がたくさんいます。
せっかく自分の居場所を見つけることができたと思った矢先に潰れてしまったら、子供たちに精神的ダメージを与えてしまいます。

運営資金や食材の調達などで運営がうまくいかないというのは、大人の都合にすぎません。
こども食堂を始めるからには、しっかりと責任を持って運営をする覚悟が必要なのではないでしょうか。

あきしまこどもクッキング|あきしまこどもクッキングとは?

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終わりに・・・

こども食堂は、貧困対策の一部に過ぎません。
こどもから年寄りまで多くの世代の食事をサポートする。

しかし、家族に言えない悩みだったり、母親にしかわからない苦悩、お金のことなど、普段他人に言えないことを言うことができる。
精神的な貧困を大きく改善できる場所でもあると思います。

子供の問題は親だけではなく、地域の問題でもあります。
こども食堂は、地域での交流の場でもあり、自分の居場所でもあり、子供の問題を解決する場でもあるのかもしれません。

多くの地域住民が、行動したことによって400カ所以上にこども食堂ができました。
しかし、それは貧困対策の一部に過ぎず、地域住民同様、国が行動することが重要なのです。

こども食堂ネットワーク : こども食堂で食べたい人

「今晩のご飯はボク1人なんだ」「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」そんなとき、こどもが1人でも入れるのが“こども食堂”です。私たち『こども食堂ネットワーク』はこども食堂へ行きたい人、手伝いたい人を結びます。