全員が名プレイヤー!超若手のビッグバンド「Lowland Jazz」

Lowland Jazzは、Sax4人、Trombone3人、Trumpet3人、Guiter、Piano、Bass、Drumといった編成からなる、2013年に結成された超若手のビッグバンドです。
より多くの人にジャズの良さを伝えるため、スタンダードの他に、アニメソング、ボーカロイドの曲も演奏し、いまや動画サイトで絶大な人気を誇っています。

ビッグバンドとしての個性が着実にファンを増やしていると同時に、それぞれのメンバーも人気アーティストのバンドやレコーディングで大活躍。今回は、ひたすら上昇しつづけるLowland Jazzのメンバーにインタビュー取材を行いました。

インタビュー取材ダイジェスト動画

jiik tv interview vol.1 Lowland Jazz(ローランドジャズ) - YouTube

youtu.be

Lowland Jazz結成のきっかけを教えてください

ユーヨン(Band manager):「jazzの敷居を低く」という標語を掲げながら、誰もがjazzを楽しめるよう、ボーカロイドやアニメソングなど、親しみやすい曲を演奏して活動をしています。
かねてから、場のBGMになりがちなjazzを主役にしてあげたい、という思いがあったのですが、兄貴が通っていた国立音楽大学の仲間たちにも恵まれたことが、本格的な活動のきっかけになりましたね。

何から始めようかと考えたときに、ニコニコ動画で流行していたボカロ(ボーカロイド)を好きなメンバーが多かったので、じゃあまずはそれからスタートしてみよう、と思ったのがバンドの始まりです。

lowland jazz 具理然 具有然

※グー兄弟。左が兄のイヨンさん、右が弟のユーヨンさん。

具理然(Trumpet):結成当時の2013年は、ネット上で音楽活動をする人たちが多く登場し始めた時期で、僕らも、より多くの人たちに聞いてもらいたいという思いがありました。
自分が通っていた国立音大の同級生や先輩後輩、交流のあった他大学のメンバーの一人ずつにメールを送って(笑)、しっかりコンセプトに納得してもらったうえで加入してもらったんです。

ユーヨン:中には単発で1〜2回だけ演奏するバンドだと思ってた人もメンバーもいたみたいで(笑)でもおかげさまで多くの人に支持していただき、長いこと続いていますね。

lowland jazz 具理然

編集部:それだけ多くのメンバーがいると、練習はいつ行うんでしょうか?

具理然:ライブや練習がある前に、みんなで集まって少し合わせるといった程度でしょうか。
それぞれが仕事やステージで技量を高めているので、演奏スキルが上達していて、会うたびに新しい驚きがあります。

子供たちが音楽を楽しく学ぶコツについて

編集部:練習が続かない子どもたちも多いですが、みなさんは幼少期、どのように楽器と向き合っていましたか?

石井裕太(Sax):僕は母から無理やり練習させられていた典型的なパターンで、本当に嫌でした(笑)
ピアノの延長で管楽器をやるようになって、ようやく楽しくなってきたのは中学生になってからですね。
楽しいかどうかってのは、本当に重要な要素だと思います。
僕もやらされているときはイヤでイヤでしょうがなかったんですが、当時流行っていたポップスとかを、自分で鍵盤を探しながら弾いてみて和音がキレイに鳴ったときは、やっぱり嬉しいし楽しいんです。

楽器の演奏を上達させるためには、当然ハノンなどの教則本もこなしていなかければいけませんが、やらなくてはいけない練習よりも、「こういう風に弾きたい」「こういう曲が弾きたい」という能動的な練習の方が身になると思うので、お子さんが小さいうちは、弾きたい曲を聞いて、その曲を弾くための練習をさせるというのも、一つの手段ではないでしょうか。

lowland jazz 石井裕太

※Sax 石井裕太さん

吉田純也(MC&Vocal):僕の音楽の記憶は2〜3歳ごろに遡ります。
祖母が日本舞踊をやっていた関係で家にたくさんレコードがあり、二台同時に回せるレコード台で、今でいうDJのようにレコードを変えながら盆踊りの曲を流していたそうです。体も小さかったんでレコード台の上に乗って自分も回っていたとか(笑)

lowland jazz 吉田純也

※吉田純也さんは結成初期から、ゲストとしてMC&Vocalを担当

やっぱり楽しくないとか、強制されているとか、そういった気持ちを打破するには、「あの人みたいにカッコよく演奏したい」とかの直結した目標が必要ですし、もうひとつ、レッスンしている瞬間が楽しいかどうかが、本当に重要だと思うんですね。
厳しいレッスンに挫けても、自身の定めた目標があれば立ち向かう力をくれますが、まだその目標が定まっていなくて探している途中の子どもたちには、レッスンの瞬間が楽しいかどうかにかかっていると思います。

編集部:楽器演奏経験のないパパママたちは、子供たちに楽器を習わせたものの、家庭でのレッスンにどう関与したらいいのかわからず、悩んでいるケースも多いです。みなさんのご両親との距離感はいかがでしたか?

具理然:父親や母親は何も言わなかったですね。
吹奏楽の先生がとにかく厳しい人で、怒られて悔しくて、先生を認めさせたい一心で練習していました。そうすると自分が上手く吹けるようになるのが楽しくなってきて、毎朝先生を捕まえて1時間朝練に付き合ってもらいました。そう考えると僕の場合は親ではなく、先生主体のレッスンでした。
でも結局「自分がやりたい」という気持ちがなきゃ上達はしないですね。
好きな女の子が金管サークルにいたから僕も始めたという、不純な動機なんですが(笑)

ユーヨン:直接関与はしてきませんでしたが、親父が好きな音楽には影響を受けました。家でも車の中でも常に流れていたので、自然と僕もロックが好きになり、それがきっかけでドラムを始めたりとか。

lowland jazz

吉田:うちの親は、外から見守ってくれていたと感じます。
中学1年から始めた吹奏楽の顧問の先生が、父の同級生で、僕と父がとても似ているという話をよくしてくれたんですね。顧問の先生がクラリネットで、父はトランペット奏者だったんです。
その先生のもとで僕がどんな練習をしているのか、逐一関与はしてきませんでした。父からの演奏に関するアドバイスも特になく。それでもコンクールや発表会は必ず観にきてくれましたね。

地元ののど自慢大会に出るような父親で(笑)
でもどこかで父に憧れはあったんだと思います。

石井:母はピアノが弾けたので、僕の練習を側でよくみてくれました。
ただ僕のピアノに対するモチベーションが全く無かったので、嫌がる僕を無理やり座らせるのが母の役割でしたね。そういう意味では距離感はかなり近かったです(笑)

楽器のレッスンで重要なポイントは?

編集部:Lowland Jazzのメンバーは、レッスン指導をされている方もいらっしゃいますよね?

具理然:はい、僕は吹奏楽やビッグバンドをいくつかの学校で指導しています。
中高生たちには自発的に考えるということを課していますね。
選曲や演出など、彼ら自身にステージを作らせているんですが、みんな一斉にそれをやるとまとまりがなくなってしまうので、高校三年生など上級生に決定権を渡すようにしています。
下級生たちは練習をしながら、自分たちが上級生になったらどんなステージを作れるのか、ビジョンを持ちながら練習してもらいたいというのが狙いです。

どちらかというと生徒たちには厳しく接している方だと思います。
上手だよ〜できてるよ〜大丈夫大丈夫、っていうのだけだど、いい音楽を作るという観点から考えた場合、限界があると思うんですね。ちゃんと練習しないと上手くならないし、出したい音が出ないので、そこは厳しく指導するように心がけています。

自分の指導に対して、しっかりといい音が出たときは「それ!いまいい!」としっかり伝えます。
うまく鳴った良い音をしっかり感じて、それを覚えようとすることが向上心につながると思っています。

lowland jazz 石井裕太

石井:先に言われちゃって、言いたいことがなくなってしまったんですが(笑)
僕は主に大学生のレッスンをしています。
僕も経験したことなんですが、中高の吹奏楽部って、ひたすら怒られるんですよ。
ただ、「なんでできないんだ」っていうのは簡単なんですが、その場合、基準点を示してあげられないことが多いんですよね。「全然だめだ!」って言われても、怒られた側は「じゃあどうすれば…」って困っちゃう。

だから反対に、良かったところをピックアップするというのは、指導する上でも、練習する上でも大事だと感じます。
闇雲に「全部できない!」って感じてしまうと足が止まっちゃうんですが、「これはできてるから毎回完璧にできるように練習しよう」という考え方でいると、モチベーションが上がってきます。
長期的なスパンで全体のレベルをあげようと計画するよりも、1週間、1日刻みで小さいポイントをクリアしていくことが、上達につながりやすいということを伝えてあげたいですね。

lowland jazz 吉田純也

吉田:下は2歳から上は高校3年生まで、ミュージカルのレッスンをしています。
劇団四季に行きたい!とか、ディズニーランドで歌ってみたい!とか、子どもたちはいろんな目標を持っています。
大事にしているのは、子どもたちに特定のジャンルや特定の歌手だけの真似をさせないということです。どうしても幅が狭まってしまいますので、例えば同じ曲でも「この歌手のバージョンはどう?」「原曲は英語だけどどう?」と、選択肢を増やすようにしています。
そしてそれらを上手く歌えるように、反復して練習する。「選択」と「反復」というのをテーマにしています。

石井:楽器でもいろんな選択をさせるのは重要だと感じます。
それぞれ音色の違うサックスプレーヤーを5人ほど並べて、生徒たちに選ばせてみると、いろんな発見があるんです。サックスも楽器メーカーによって音色が違うし、プレーヤーの骨格によっても変わってくるので、自分が好きな音のイメージや、サックスが鳴らせる音のイメージを持つことは、上達に直結するとても大事な要素です。

クリスマスはやっぱりパーティー!

編集部:Lowland Jazzのみなさんには、jiikクリスマスコンサートに出演していただきますが、自身のクリスマス論や、クリスマスにまつわるエピソードがあれば教えてください。

具理然:親の友人家族たちが20人ぐらい家に集まって、賑やかにパーティーしていたのを覚えていますね。
2階から「ためーいきのーでるようなー♪」(ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』)って聞こえてきて、大人たちは酒に酔って歌って踊って。そんな姿を見て、子供ながら「楽しそうだな〜」と思ったのを覚えています。これがクリスマスパーティーか!って(笑)

ユーヨン:僕はそのときウルフルズが大好きだったので、サングラスかけて、大人たちが楽しんでいるところに乱入してPVの真似をしました(笑)小学2年生ぐらいの頃だったかな。

吉田:クリスマスってやっぱり、家族や友達と一緒に祝うことで、その縁や素敵な絆を再確認するきっかけになると思うんですね。だから過ごし方としてはホームパーティーが好きですね。大事な人たちと何人かでワイワイ楽しむような。

僕に関して言えば、職業柄どこかでクリスマスは歌っていたいなという思いもありますし、そういう意味ではクリスマスは、それぞれが大切な誰かのために幸せを届ける日であり、期間だと思います。

lowland jazz

石井:ひとつ謎な思い出があるんですよ。
いつだったかな、小学生ぐらいのある年のクリスマスに、家族で食事していたら、実家の庭の犬がめっちゃ吠えるんですね。
なんだなんだ、ってみんなで見にいってみると、サンタがいて。それも完全にステレオタイプなサンタが(笑)
家族に「ちょとなにあれ?仕込み?」って聞いてみたら「知らない…」って。
何年か後に聞いて見ても、本当に知らないと言っていたので、あのサンタはなんだったんだろうと、今でも謎です。

jiikクリスマスコンサート・ラブリーボンズ出演について

lovelybonds

吉田:街がクリスマスに近づいていく雰囲気が大好きだし、クリスマスには音楽も欠かせない要素ですよね。Lowland Jazzのゴージャスなビッグバンドサウンドは、クリスマスチューンにピッタリだと思うんですよ!
オペラ歌手を目指していた18歳のときに、ビッグバンドと出会って僕が感じた衝撃を、もっと多くの人に味わってもえらいたいと思っています。

具理然:実はクリスマスメドレーのレパートリーがありまして。
Lowland Jazzっぽい、とにかくカッコいいクリスマスメドレーです。単純にクリスマス曲としても楽しんでもらえると思いますし、「クリスマスの曲がこんなにカッコよくなるんだ」っていうアレンジ面も期待してもらいたいです。
純也さんもおっしゃってましたが、ビッグバンドの生演奏が生む、その場のエネルギーや音圧を感じてもらいたい。大げさではなくライブにきたお客さんが、クリスマスの夜に、夢のような時間を過ごしてもらいたいです。
そして来場してくれた子どもたちが、将来音楽家を志してくれたら嬉しいですし、それによってもっともっと音楽が豊かになっていくと思うんです。

ユーヨン:僕らを観にきてくれたら、きっとビッグバンドを好きになってもらえると思います。それだけの自信をもって、常に活動をしています。
もちろん小さい子どもだけではなく、高校生も大学生も、社会人も年配の方も、全員をうならせる演奏をしたいと思っていますので、クリスマスコンサートに来場される方は、是非期待していてください!

lowland jazz

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