食で結ばれる親子の距離

いわゆる「オフクロの味」

我が家はごくごく一般的な家族構成・生活水準ですから、「高級食材」が登場することは、いただきモノがあったときくらいしかありません。(貧乏ではないけれど、裕福でなく…ってぐらいの感じかな)

最近では、30歳をゆうに越えオッサンになった息子が、出かけて実家による際に、

「おいしいもの買っていこうか?」

と聞いてきます。
我が家の食卓に並ぶものにプラスする美味しいものは「外からくるもの」と潜在的に思っているようです。
母が作ったものは美味しくないんかい!と突っ込みたくなりますが(笑)余談でした。

そんな我が家で気をつけていたこと、信じていたことの一つに

「親が作ったものを食べて育った子供は、気持ちが離れない」

ということです。
例えば横道(ヤンチャとか?)に逸れることがあったとしても、時が過ぎれば親の元に気持ちが戻ってくると思うのです。俗にいう「夫の胃袋をつかむ」の子供版とでも言うのかな。

オフクロの味の定義

出来合いのものに「その家庭なりの方法で親が手がけた料理」があると、それは「我が家のおかず」になるそうで、頑張って手作りに固執するばかりが「親の作ったもの」とは限りません。
だから自己流の「手作り」でいいんですよ!

家に変えれば「何か食べるものがある!」と胃袋に植え付け、思い込ませる。これが大事!
さらに「お母さんの作るものは美味しい!」と呪文をかける!
大人の階段を登りながら、時には嫌々食べていたものが、お袋の味となり、思い出の味となるのです。

思春期になると、お約束の反抗期が待っています。
反抗期を迎えた子供は、はたからみると動物と同じで、なんにでも手当たり次第に噛みつきます。本当になんでも。

でもお腹は等しく減るのです。空腹には勝てません。
楽しく和気あいあい食卓を囲むことを嫌がり、一人で食べることが多くなるかもしれません。時間もバラバラになってしまうかもしれません。
けれど、親が準備しておいたモノなら大丈夫なはず!だと信じつづけてきました。

できることでじゅうぶん!

色とりどりで栄養豊かなお弁当。
かわいくて美味しくて栄養があるのは理想だけど、できることで十分。
ちなみに我が子が小さかったときは、

「茶色い弁当にしてほしい。おかずはとにかく肉!肉!」

と言われた記憶があります(笑)
子供の年齢や時代にも左右されるとは思いますが。

お弁当に頭を抱えるお母さんお父さん。
お昼のちっちゃいお弁当だけで、1日の栄養なんか摂れるわけないんだから、「1日単位・週単位」で OKなんだと開き直りましょう!
その分のエネルギーで「食の記憶」を育てて、未来の「親子の距離」を近づけてみてはいかがでしょうか?
培った食の記憶は、決して裏切りませんよ。