川崎病とは

「川崎病」とは、1967年に川崎富作博士が、手足の指先から皮膚がむける症状を伴う小児の「急性熱性皮膚粘膜りんぱ腺症候群」として発表された症候群が、新しい病気であることがわかり、博士の名前をとってこの病名になりました。

この病気は世界各地で報告されていて、とくに日本人、日系アメリカ人、韓国人などアジア系の人々に多くみられます。
開発途上国ではまれです。

全身の血管、とくに小〜中くらいの太さの動脈に炎症が起こる病気です。
主に4歳以下の乳幼児がかかりやすく、男の子にやや多くみられます。
後遺症として心臓の冠動脈にこぶができ、心筋梗塞のリスクが増すこともあります。
1990年ごろから増加傾向にありますが、理由は分かっていません。

原因は、細菌、ウイルス感染や、遺伝的な素因との関連が考えられていますが、まだ正確にはわかっていません。

症状による診断基準が定められています。
(1)発熱:5日以上続くことが多く、通常の解熱薬ではほとんど下がりません。
(2)両眼の充血:白眼(眼球結膜)が赤くなりますが、目やにはあまり出ません。
(3)イチゴ舌:舌の表面に赤いぶつぶつが目立ちます。
唇も赤くはれます。
(4)大小さまざまな形の発疹:手足や体に多くみられ、BCG接種部分も赤くはれます。かゆみを伴うこともあります。
(5)四肢末端の変化:手足が硬くはれます。回復期は手足の皮膚がペロンとむけます。
(6)非化膿性頸部リンパ節腫脹:首のリンパ節がはれて痛くなります。

前記の6症状のうち、5つを満たせば川崎病と診断されます。
ただし、前記の症状がそろわない不全型の川崎病もあります。
その他の症状として、腹痛、下痢、黄疸、関節痛、頭痛、けいれんなどがみられることがあります。

川崎病にかかった経験から語れること

私も2歳の時に川崎病にかかりました。
そのため、先月末に川崎病の患者が2015年に1万6千人を超えたという報道を見て驚きました。

2歳の時に川崎病にかかり、約1カ月近く入院しました。
正直そのときの記憶はありませんが、両親から話を聞くと相当大変だったと知りました。

3人兄弟の末っ子で、姉が2人いますが、幼かったので私の看病しながら姉2人の面倒もみないといけなかったので、祖父母に頼りながら生活したそうです。
川崎病は、あまり知られていない病気なので、私が症状を発症した時は訳がわからなかったそうです。
先述したように、川崎病は発熱が5日以上続き、解熱剤では治りません。
普通であれば、薬で治るのでパニックなったのも納得がいきます。

私は、約1カ月の入院で済みましたが、いつ後遺症が出るのかわからないので、定期的に病院で診察をしていました。
学校の健康診断で心臓検診をやった時は必ず引っかかりました。
また、時々心臓が締め付けられ苦しむこともありました。

今は、定期検診も必要なくなりましたが、死亡者が出ている病気なので、油断はできないと思っています。
心臓の病気は、命にかかわる病気です。
もし、自分の子どもが同じような症状が出た時は、迅速に病院に行くことをお勧めします。

患者が増加傾向

NPO法人「日本川崎病研究センター」(東京)の全国調査によると、15年の患者数は1万6323人で、ゼロ〜4歳の10万人当たり発症者数(罹患率)は330人。
患者数、罹患率ともに82、86年の大流行を上回り、全国調査が始まった70年以降で最多だったそうです。

6年の患者数は1万5272人、罹患率は309人と、やや減少しました。
15、16年に1人ずつが死亡し、死因は心筋梗塞と急性硬膜下血腫という。

都道府県別で見ると、15、16年の2年間で患者が多かったのは東京、神奈川、愛知、大阪。
罹患率は埼玉、新潟、徳島などが高かったそうです。

全国調査の結果をまとめた自治医大の中村好一教授の話 

川崎病の患者が増えている理由は分からない。今後、患者数が減少するのか、増加傾向が続くのかは何とも言えず、観察を続けるしかない。川崎病の原因は不明だが、熱帯地域から寒冷地域まで世界の広い範囲で発生しており、複数の微生物が発症の引き金となっている可能性がある。現時点で予防法はないが、発熱などの症状が出たら、まずはかかりつけの小児科を受診してほしい。

つなごう医療 中日メディカルサイト | 川崎病患者 過去最多

最後に・・・

風邪と違い、川崎病など薬で治らない病気がこの世にたくさんあります。
昔と違い医療技術が発達していますが、未だに原因がわからず、治療法のない病気があります。

様子がおかしかったり、薬で治らなかったすぐに病院に行った方がいいです。
病気は突然かかったりするものです。

病気とわかったら子どもをしっかりと支えることが大事です。
一番辛いのは病気になった子どもです。