読み聞かせするママのほうが感激してしまう兄妹童話

『せかいでひとつだけのケーキ』は、「くまのがっこう」シリーズでタッグを組んでいる、作・あいはらひろゆき、絵・あだちなみの創作童話です。
各ページに挿絵はありますが、61ページとボリュームがあるため、少しずつ読み聞かせをするといいでしょう。

ママの誕生日にケーキをプレゼントしたいゆうたは、一人でバスに乗って、商店街のケーキ屋さんへ行く予定でした。けれど、ママの都合で妹のももを一緒に連れて行かなければならなくなりません。
バスには乗れたものの、ももは勝手に停車ボタンを押してしまうし、ケーキ屋さんではキャンディーをねだるし、帰り道では歩きたくないとわがままばかり。
いくらお兄ちゃんのゆうたでも、もう我慢の限界です。

ももが うまれてから、
ママは いつも もも ばっかり かわいがりました。
そして、ゆうたの ことは
おにいちゃん なんだからって、
いつも おこって ばっかりです。
ももが うまれるまでは そんなこと なかったのに。
ももの せいで こんなことに なったんだ。
ゆうたは あるき つづけました。
「もう いもうと なんて しらない」
「もう いもうと なんて しらない」
そう つぶやきながら
ゆうたは あるき つづけました。
ふと、せなかの ほうで きこえていた
ももの なきごえが きこえなくなりました。
―本文引用

子ども読者にとっては、兄妹でバスに乗ってケーキ屋まで行く冒険譚なのかもしれません。
しかし、読み聞かせをしている母親にとっては、子どもたちの接し方や扱い方、ふだんの自分の言動を思い返させてくれるお話です。
頭ではわかっていても、長子に頼ってしまい、末っ子を甘えさせている現実にハッとさせられます。
「上の子との時間も大切にしよう」ときっかけをつくってくれる童話です。

いかがでしたか?
兄妹のお子さんがいる家庭も、そうではない家庭も、ぜひ絵本から兄妹愛に触れてみませんか?

せかいでひとつだけのケーキ | あいはら ひろゆき, あだち なみ |本 | 通販 | Amazon

きょうはママのたんじょうび。ゆうたはママのだいすきなケーキを、こっそりプレゼントするために、ちいさないもうとをつれて、はじめてふたりでバスにのって…心に響く、優しくあたたかい家族の物語。