「黒ねこがえんぎが悪いなんて迷信だ。そんなことをいまどき信じるのは、教養がねえしょうこさ。」

二匹は行動を共にするようになります。
イッパイアッテナは人間たちから食料を調達する術に長けているんですね。
そんなある日、シチューをGETするために向かった小学校の給食室で、ルドルフはおばさんに「えんぎが悪い」と言われてしまいます。

「あれ、きょうはへんなチビもいっしょだよ。ありゃ、まっ黒なねこだ。黒ねこだよ。いやだね。えんぎが悪いよ。」

-中略-

「ほっとけよ。なんていわれたっていいじゃないか。黒ねこがえんぎが悪いなんて迷信だ。そんなことをいまどき信じてるのは、教養がねえしょうこさ。」

この作品の中で、イッパイアッテナは「教養」という言葉をたくさん使います。
この教養には、たくさんの意味が込められているのですが、それはストーリーを読み進めていけばわかります。
この場面では、なんの根拠もない迷信で他人を判断するおばさんを「教養がない」と一刀両断しています。

物事を判断できる「知識」を身につけるんだ、という、イッパイアッテナの明確なメッセージが読み取れますね。
それにしても、サンタクロースを信じている年頃の子供読者に向けて、迷信をまっこうから否定するスタイルのイッパイアッテナ先生。突き抜けています。