皆さんは「魔女」と聞いたら、何を想像しますか?
白雪姫の魔女やマレフィセントに代表される、悪役としての怖い魔女でしょうか?
『魔女の宅急便』のキキという方も多いでしょうね。『奥様は魔女』や『かわいい魔女ジニー』といった海外ドラマが浮かぶ人も、中にはいるかもしれません。

しかし!
私の中で魔女といえば、メアリーとティブが活躍する『小さな魔法のほうき』を真っ先に思い浮かべます。

「メアリと魔女の花」特報 - YouTube

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公開日:2017年夏全国ロードショー 公式サイト:http://www.maryflower.jp (C)「メアリと魔女の花」製作委員会

スタジオジブリで『思い出のマーニー』や『借りぐらしのアリエッティ』を手がけた米林監督が、スタジオポノック設立後、初の長編映画として発表するのが『メアリと魔女の花』
この映画の原作が『小さな魔法のほうき』なんですね。
原作のエピソードが映画でどのように描かれるのか、アレンジも含めてとても楽しみです!

最後まで夢中になって一気読み!

『小さな魔法のほうき』の初版は1976年、あかね書房より刊行。
書いたのはイギリスの女流作家メアリー・スチュアートです。
特筆すべきはそのテンポの良さ。
主人公メアリーの退屈な日常が、「夜間飛行」と呼ばれる魔法の花と出会ったことで、突然スピードアップするさまに、子供ながら前のめりになった記憶があります。

そのほうきがとつぜん、棒立ちになり、はげしく身をふるわせたかとおもうと、一陣の風のように、ひゅうとうなりながら、木のいただきめがけて高くとびあがったのです。
そして、ほうきが、死にものぐるいでしがみついているメアリーを乗せて、こずえの先をかすめてとおりぬけようとしたときです。
するどいなき声と、枝がぽきぽきおれる音がしたかとおもうと、ムササビのように四つの足を大きくひろげたティブが、ライムの木から身をおどらせて、ほうきのうしろにとび乗ってきました。

ー本文引用

情景が見える!見えすぎる!
ティブというのはパートナーの黒猫なんですが、この表現だけでタダの猫じゃないってのがビンビン伝わります。
ほうき屋さんが登場したり、魔法学校が登場したり、あの有名作ハリー・ポッターを彷彿させる世界観。
でもこっちが先なので、僕がはじめてハリー・ポッターを見たとき「まんまメアリーやん」と突っ込んだのは内緒です。

面白くて少し不気味で爽快!

魔法の国に迷い込んだメアリーは、最初はウキウキなんですが、物語はそんなに単純ではなく、段々と不気味な様相を醸し出してきます。
悪者(誰かは伏せます)もキャラが立っていて、物語の終盤でのメアリーとの戦いは、ものすごいスピード感!
さっきからスピード感とか疾走感とか連発していますが、とにかく、メアリーを乗せたほうきが風を切って進む描写がとても上手いのですよ。

そして最後に物語の真相が明らかになったときの、あの爽快感。これは読んだ人にしかわかりません。
作者のMスチュワートが序盤から仕込んでいた伏線を、鮮やかに回収して終わります。
この原作の世界観が、映画ではどのように描かれるのでしょうか?
僕には見えます、米林監督の得意なダイナミックな描写によるラストの戦いのシーンが!