「魔法の宿題プロジェクト」は、東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンク株式会社、株式会社エデュアスが 2015年4月より開始した事例研究プロジェクトで、特別支援学校、特別支援学級に加えて、通常学級も含めた計69校に所属する児童・生徒・学生と教員を2人1組にした73組に、携帯情報端末が貸し出され、教育現場および日常生活の場で活用されています。

今回の成果報告会では、そのうちの20校の事例が報告されるとともに、各校の取り組み内容が会場内に展示されました。

プロジェクトの課題提起

報告会はプロジェクトの課題提起として、
中邑 賢龍(東京大学先端科学技術センター教授)先生のシンポジウムから開会。

先生は、

「そもそも子供はタブレットを使いたかったのか」

という刺激的なフレーズを用い、
プロジェクトは、子供のために行うものであって、タブレットやアプリ自体の研究になってはいけないと強調されました。
また本来、子どもたちの知的レベルに合わせて個別に行われなければならない指導が、小集団の一斉指導になってしまっているという点について、青木高光氏、谷口公彦氏らとともに、小気味よいトークで現状の指導現場を再現するなど、参加者たちにICTを活用した障がい児支援の課題提起をされました。

グループ別シンポジウム

次に、2つの会場でグループ別のシンポジウムが行われ、グループ1では、発達障がい、自閉症の児童について、7校の実践事例が紹介されました。

グループ2では、知的障がい、肢体不自由、重度重複障がいの児童について、6校の実践事例が紹介されました。

どちらのグループの事例も、
児童の特性に合わせてICT機器が効果的に活用されており、現場の熱意や工夫が伝わる、有意義な実践報告でした。
また、参加者からの質問と意見交換も行われ、実践過程の成果と課題が積極的に共有されていたと感じます。

この日の実践報告に関する資料は、すべて下記のオフィシャルサイトよりダウンロードすることができます。

魔法の宿題 成果報告会公開資料 | 魔法のプロジェクト

2016年1月23日
魔法の宿題 成果報告会公開資料

会場のオープンセミナールームには、この日発表された実践報告の他、プロジェクト協力校のすべての実践事例がパネルに貼られていて、それぞれの先生から、気になる点などを直接聞けるようになっていました。
多くの参加者たちが行き交い、ここで行われた情報共有は、今後の特別支援の現場でもきっと活かされることでしょう。