アマゾンが抱える環境問題を知ろう!!

地球上の熱帯雨林のほぼ半分を占めることから生態系の宝庫と呼ばれるアマゾン
しかし、現在アマゾンでは深刻な森林破壊が、そこに住む生態系に大きな影響を及ぼしています。
そんなアマゾンの自然や生き物に焦点を当てた展覧会が、伊藤忠青山アートスクエアで開催中の「アマゾンの今」です。

今回は、『ナショナル ジオグラフィック』の写真家により撮影された作品から、アマゾンの自然やアマゾンに生息する動物の写真約30点を厳選。自然との共存をテーマに、臨場感あふれる写真展を開催します。『ナショナル ジオグラフィック』は1888年に米国で創刊された、世界の一流写真家の作品を数多く掲載するオールカラーのビジュアル誌です。

展覧会ページ 伊藤忠青山アートスクエア

アマゾンの動物たちの「今」を知る

アマゾンの今

まず館内に入って目に入るのは、たくさんのアマゾンの生き物達です。
美しい自然の中で、自由にのびのび生きる彼らの写真は、一つ一つが印象深いものでした。

アマゾンの今

私がこの世で一番好きな動物ナマケモノ!!
このまったりした顔…可愛すぎます…!!

けれど彼らの住処であるアマゾンは、少しずつ、今この瞬間にも消えつつあるんですよね…。考えさせられます…。

アマゾンの今

この写真は動物シリーズの中で一番記憶に残りました。
葉っぱの空いた穴から顔を出すカエル。
その後ろの背景が、真っ暗な中に白い斑点が見えて宇宙のよう。
すごく綺麗でした。

アマゾンの今

展示品は写真だけではありません。
こちらはオオキチョウの仲間の採集です。
こんなに綺麗な蝶々は初めて見ました!子供も大興奮間違いなしです!

マナティーの「今」を知る

アマゾンの今

環境保全活動を重視する伊藤忠では、京都大学野生動物研究センターと国立アマゾン研究所が推進するアマゾンマナティー野生復帰事業の支援を行っています。
今回の展覧会では、この活動内容も含めたアマゾンの現実を映し出す写真や映像が展示されています。

アマゾンの今

マナティーを野生に帰すのはかなり大変らしく、上の写真のように水槽飼育→半野生環境→野生復帰の3ステップが必要です。
伊藤忠では、これらの活動を積極的に支援しており、3年後には10頭以上のマナティーを野生復帰、20頭以上を半野生復帰させることを目標としているそうです。

アマゾンの今

こちらは実物大マナティーが描かれた作品。
イルカぐらいだろうと思ったら、なかなか大きくて驚きました!

アマゾンの環境の「今」を知る

アマゾンの今

こちらはアマゾンの環境の今を伝える作品ブース。
写真手前に写る「アマゾンの大自然」には、「日本の国土の20倍近い広さを誇る世界最大の熱帯雨林・アマゾン」との記述が…!そんなに広いんだぁ〜、とびっくりさせられます。

アマゾンの今

写真はどれも幻想的で美しいものばかり!
日が差し込み、アマゾンの水がオレンジ色に光っています。

アマゾンの今

そんな美しいアマゾンの自然の中で生きる人々の写真も展示されていました。
ヤノマミ族と呼ばれる彼らは、アマゾンの熱帯雨林に広く居住し、約2万人いると言われています。
ですが、近年金の違法採掘者がヤノマミ先住民保護地区に近づきつつあるそうです…。
環境破壊はこんなところにも暗い影を落としているのだと、初めて知りました。

アマゾンの環境破壊の「今」を知る

アマゾンの今

「アマゾンの今」展では、アマゾンで実際に起きている環境破壊の実情を伝える作品も展示しています。
こちらは違法伐採を行う人の姿。
何十年もかけて成長した木々たちが、あっという間に伐採されていきます…。

伐採とともに、アマゾンに深刻な環境破壊をもたらす行為が、違法な金採掘です。
こちらの写真は違法金採掘によって、穴ぼこだらけになってしまったアマゾン熱帯雨林。

アマゾンの今

こちらは一見、雲の隙間から熱帯雨林の木々がかいま見え、幻想的で美しい作品です。
しかし、実はこれ耕作のために燃やされる木々から、煙が出ている様子を映し出した作品なのです。
この作品が撮影されたブラジルのマット・グロッソ州では、森林の約1/4が伐採されているそうです。

親子で「今」できることを考える

「アマゾンの今」では、アマゾンに関する様々な作品が展示されていましたが、私の心に最も響いたのはこちらの展示物でした。

「私たち人間の活動により、世界の森林が2000年から2010年の間に、平均で毎年520万ヘクタール消失しています。」という言葉は、その環境破壊の深刻さを数字で理解することができます。
520万ヘクタールと聞くと、規模が大きすぎていまいちその大きさを理解することができませんが、東京ドームに換算すると1112176個分です!
信じがたい数字ですよね…。

何より心が痛かったのは「人間VS自然」というそのタイトルです。
現代を生きる私たちの一つ一つの思慮なき行動が、確実に環境破壊につながっており、自然から見た人間は「敵」以外の何者でもないのです。
とても悲しいことのように感じました…。

子供たちにより良い自然環境を残すためにはどうしたらいいのか。
エコバッグを使い、風呂の水で洗濯…本当に小さなことからでいいと思います。
「アマゾンの今」に足を運んだ帰り道、「今」何ができるかについて、お子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

子供たちが大人になった頃には、少しでも「人間&自然」の共存の世の中に発展していることを願います。