アートを学ぶメリットって?

絵が上手に描けたり、工作が得意だったりしても、残念ながら、それが進学や就職に直接役立つことはありません(美大に進学する場合は別として…)。
そのためか、子供にアートを学ばせることにどんなメリットがあるのか分からない、という親御さんもいらっしゃるようです。
しかし、絵を描いたり、自分の手で物を作ったりするには、実はさまざまな能力が必要。アートに触れることは、子供にとってとてもよい影響があるのです。

Artful Mayhem Studio - Keller Art Studio for Kids and Parents

Artful Mayhem Studio - Keller Art Studio for Kids and Parents

○発想力や創造力が育つ
アートは誰の真似でもないオリジナリティが大切。
自分だけのアイデアを形にすることで、発想力やゼロから物を創り出す力が育ちます。
まだ誰もやっていないことをやろう!そんな気持ちも生まれます。

○想像力が育つ
絵を描いたり、物を作ったりするときには、まずどんな物を描こうか、作ろうか、と考えますので、何かを頭の中で想像したり、シミュレーションをしたりする力が育ちます。
また、絵を鑑賞するときには、作者がどんなことを考えてこの絵を描いたのだろうと想像しますので、想像力も身につきます。

Want to improve your kids’ writing? Let them draw

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○観察力が育つ
デッサンをするときにはモチーフをじっくりと見て描きます。
観察力が養われ、物事の本質を見抜く力や注意深く物事を見る力がつきます。
他の人が気付かないところに気づくようにもなります。

○空間認識力が育つ
物を見て絵を描くときには、立体を平面に描く能力、頭の中にあるものを形にしようとするときには、平面を立体にする能力が必要です。これが算数や数学の図形や展開図の問題を解くときなどに役立つようです。
建築や物理学、医学などの分野でも空間を認識する能力は重要です。

Staircase with hanging lights | Skitterphoto

Staircase with hanging lights | Skitterphoto

○危険を回避する力が身につく
工作をするときには、カッターや彫刻刀など怪我をする危険がある道具を使うことがあります。
危ないから、といって使わせないのではなく、刃物は自分や人に向けないなど、安全な使い方を身につけて気をつけて使うようにさせることで、工作以外の場面でも、何が危険で何が安全か認識できるようになります。

○自分を表現する力が身につく
自分の思いや考えを絵や造形で形にすることで、他者や社会とコミュケーションをとることができるようになります。
言葉で気持ちを表現するのが苦手な子や、自分を理解してもらいたい気持ちが強い子はアートによってフラストレーションを減らすことができます。

La Gentilezza nella scatola dei colori «  GentleTUDE – Per un'Attitudine Gentile

La Gentilezza nella scatola dei colori « GentleTUDE – Per un'Attitudine Gentile

○自由な価値観を持てる
基本的に何を表現してもいいのがアート。正解がある勉強とは違い、自由を感じる楽しさがあります。
子供は学校と家庭、というごく狭い社会で生きていますが、アートを通じて人間は本質的に自由な存在なのだと知ることができると、考え方や視野が大きく広がります。
また、自分の自由も他者の自由も認めることができるようになるので、とても生きやすくなります。

○心のよりどころができる
子供のころにやっていた絵画や工作を一生続けることはなくても、勉強や部活動、受験や就職など人生で大変なときに、アートは心の癒しになります。
無心に何かを作ったり、美術館で絵を観たりして心がなぐさめられること、ありますよね?

絵を描いたり、工作をしたりすることで、子供は生きていくのに必要なさまざまな能力を身につけることができるのです。
アートを学んでも将来は画家になるしか道はない、食べていけない、と子供のときから心配する必要はどうやらなさそうですね。グラフィックデザインや建築、ファッションデザインなどクリエテイィブな職業をはじめ、アート以外の分野でもアートで培った能力は生かせるのです。