5年ぶりに実家に帰る

子供が複数いて、中学生以上になってくると、小学校の半分と思われるのでしょうが、入学から卒業までのスパンが短く、休みなく誰かが卒業したり入学したりしているような状況に陥ります。

大学受験になると、ストレートに先に駒を進めてくれるとも限らないため、毎年誰かが受験生という暗黒の時代が来てしまうケースもあり、我が家もどっぷりその時代を過ごしました。
夏期講習や冬期講習を優先するために、700キロほど遠方にある実家にはおいそれと帰ることができず、ずるずると時間ばかりが過ぎ、久しぶりに夏に帰省したときには、実に5年の歳月が過ぎていました。

久しぶりの実家は、私が家を出てから建て直しているので、もともとなじみ深いわけではないにしても、なんだか違和感がありました。

玄関と駐車場の間に目隠しのように大きな木が一本立っています。
実がなっているわけではないのですが、明らかに果樹のようです。

「あれ?こんなところに目隠し用の木があったっけ?」

とぼんやり見ていると、母が、

「それは桃だよ」

とニコニコ。

「もらった桃がおいしかったから、種を植えたら実がなったんだよ」

私が実家から遠ざかっているうちに、桃の種は木に育ち、実もなったようです。

種から育てた苗「実生苗」

果樹の多くは、種から育てることもできますが、一般には苗から育てる方が育てやすく、短期間で収穫を楽しめます。
「種から苗のサイズに育つ」ために必要な期間をカットできることと、種の発芽率、着床率は100%ではないため、種から育てる方が難しくなります。

種から育てた苗を「実生苗」と言いますが、生育に時間がかかるのであまり流通していません。
挿し木接ぎ木苗が一般的です。
接ぎ木苗は下から台木が出てきてしまい、接ぎ木した方の木がうまく育たなくなることもありますが、丈夫な台木がしっかりと根から養分を吸収してくれるので丈夫に育ちます。

挿し木苗は寿命が親より短くなるともいわれていますが、枝を挿し木して自分で苗木に育てることもできるので、実生苗とはまた違った園芸の楽しみ方もできます。

それでも種から育てたい場合は

種から果樹を育てる場合、種の発芽に必要な条件に合っているかどうかもあるため、植えたからと言って育つとも限りません。
ポットで発芽させてから…となると、テクニックも必要になってきますが、地植の場合、自然環境と同じで植えてみるのが一番です。
合っていれば芽が出て育つし、合っていなければ芽が出なかったり育たなかったりします。

発芽率は100%ではないので、複数植えてみて、様子を見るようにします。
実家のように食べた実からとった種は、もともと捨てるはずのもの。育ったらうれしいなという気持ちでトライしてみるのがよいかと思います。