「おさるのジョージ」を知る旅

幼い頃、一度はだれもが読んだであろう「ひとまねこざる」シリーズ
アフリカから黄色い帽子のおじさんに連れられ、アメリカにやってきたこざるのジョージが、様々なものに興味を持っていたずらをしてしまうストーリーは、世界的な人気を呼びました。
私もそんなジョージに魅了されてしまった一人です。

おさる ぬいぐるみ

我が家には私が0歳の頃から大切にしているおさるのぬいぐるみがあるんですが、私が5歳で「ひとまねこざる」のビデオを見たその日から、彼の名前は「おうたん」から「ジョージ」に変わってしまいました(笑)。
「外にでちゃダメだよ!」と言われても、外の世界のいろんなものに興味を持って大騒ぎをひき起こしてしまうジョージが、とても面白く可愛いと感じたからです。

大人になった今でもその想いは変わらず、ジョージファン暦17年。
今回のおさるのジョージ展には「絶対に行かなくちゃ!」と思っていました。

いざジョージ展へ!!

おさるのジョージ展

いざ、おさるのジョージ展へ!!
入り口のこのイラストからしてかわいい!!このやさしい絵柄がなんとも言えない愛くるしさです♡
この場面は『自転車にのるひとまねこざる』のワンシーンなんですが…このあと自転車がどうなってしまうのか気になる方はぜひ絵本を読んでみてくださいね☆

おさるのジョージ展

https://twitter.com/nep_george/status/897656052010938368

中に入って一番最初に展示されているのがこちらです。
ジョージと黄色い帽子のおじさんが初めて出会ったシーンです♪
ジョージの冒険はまさにこの時から始まりました。私たちのジョージを知る旅もこれから始まるようで、とてもワクワクしました!

おさるのジョージ展

https://twitter.com/nep_george

展示スペースでは絵の以外にも、作者のレイ夫妻の人生をアニメーション化した映像も観ることができました。
上の写真のように、飛び出した絵本の表紙の展示物があり、まるでその絵本の世界に入りこむかのような感覚でした。

海外アニメ「おさるのジョージ Curious George」

海外アニメ「おさるのジョージ Curious George」

展示品はどれも可愛くてほっこりするものばかり!!
サラサラっと描かれたラフ画でさえ目に焼きつきます。それがなんだかとっても不思議でした…。
個人的に一番心に残った展示品は、『自転車にのるひとまねこざる』で、ジョージがサーカスのこぐまを木から降ろしてあげるシーンの原画です。
もうかーーーわいくって!!しばらくじーっと見てました(笑)。

展示品にはジョージ以外の作品や未発表シーンの原画まであり、幅広く展示していました。
作画担当の夫ハンスが描いた動物虐待を批判する風刺画もありました。
サーカスでライオンが逆に人間を見世物にしているさまなどが描かれており、心にグサッとくるものがありました。

おさるのジョージの歴史

http://osarunogeorge.jp/character/index.html

「ひとまねこざる」シリーズの生みの親、ハンス・アウグスト・レイマーガレット・レイの夫妻は、夫であるハンスが絵を描き、妻マーガレットが文を書くという、二人三脚の絵本作りをしていました。
ジョージが初めて登場するのは、『きりんのセシリーと9ひきのさるたち』という絵本です。
もともとジョージは、この絵本に出てくる9匹の猿のうちの1匹にすぎませんでした。

パリ フランス

その後、新婚旅行で訪れたフランスを気に入った夫妻は、四年間パリで過ごします。
二人はフランスの出版社から、1匹のこざるの冒険を描いた絵本を出版することとなるのですが、なんとここでのこざるの名前はジョージではなくフィフィだったんだそう!
絵本のタイトルも『ひとまねこざるの冒険』ではなく『フィフィの冒険』
めちゃくちゃびっくりしました笑。

https://twitter.com/nep_george

ジョージがジョージになったのは、夫妻がアメリカで絵本を出版することが決まってからです。
アメリカらしい名前をつけようということで、ここで初めてジョージと名付けられました。

ちなみにその後イギリスでの出版が決定した際には、ジョージの名前はゾゾに変わります!!
「ジョージってイギリスでも親しみやすい名前じゃん。」と思いますが、実は出版当時のイギリス国王がジョージ6世だったことから、不敬につながりかねないとされ、ゾゾへの改名を余儀なくされたんだそう…。

ジョージの名前はコロコロ変わった背景には、こうしたお国の文化や事情が隠されていました。
そのため展示品のラフ画も、初期のものだとすべて名前部分が"Fifi"と書かれていたり、"George"と書かれた部分を上から斜線を引いて"zozo"に直されていたのが、大変興味深かったです!!

ナチスから逃れたレイ夫妻とジョージ

おさるのジョージ展

http://jp.wsj.com/articles/SB12260954658240904189704582316731594509536

H・A・レイは1898年、ドイツ・ハンブルクに生まれた。本名はハンス・アウグスト・ライアースバッハだった。彼は1925年にブラジル・リオデジャネイロに移住した。その10年後、家族ぐるみでつきあいがあったハンブルクの芸術家、マルガレーテ・ワルドシュタインが彼を追ってリオにやって来た。2人はまもなく結婚し、広告代理店を始めた。妻はマルガレーテという名前をマーグレットに変え、夫は名字ライアースバッハをレイに短縮した。

「おさるのジョージ」初版から75年 作者ナチスはから逃れた過去も - WSJ

前述のように二人はパリで充実した四年間を過ごしますが、戦争がその生活を一変させます。
第二次世界大戦が起き、1940年にナチスがフランスに侵攻しはじめます。
ユダヤ人のレイ夫妻に、ホロコーストの危機が迫っていました。
(※ホロコースト=ナチスによるユダヤ人の大量虐殺)
ナチスがパリに侵攻する直前、夫妻は「ひとまねこざる」の原画とともに自転車でパリを脱出。ポルトガルやリオデジャネイロを経由し、命からがらアメリカNYまで逃げてきたのでした。

おさるのジョージ展

http://www.timesofisrael.com/how-curious-georges-creators-saved-the-beloved-monkey-from-the-nazis/

おさるのジョージ展では、先ほども少し述べたように様々な映像を観ることができましたが、私がもっとも感動したのは戦時中に関するマーガレットへのインタビュー映像です。
パリ脱出前、夫妻はドイツ語訛りのフランス語を喋ることから、駅の検閲でナチスのスパイではないかと疑われしまいます。夫妻の所持品を検閲兵が調べていると、奥から「ひとまねこざる」の原画が出てきました。
彼らはそれに目を通すと、夫妻を信じ解放してくれたというのです。

この出来事をマーガレットは「ジョージが守ってくれたのよ。」と語っていました。
夫妻が必死に書き続けたジョージが、戦時中という緊迫した状況下でさえ人をあたたかい気持ちにさせたのでしょう。

おさるのジョージ展・感想

展覧会巡りが大好きで今まで様々な展覧会に足を運びましたが、今回のおさるのジョージ展はその中でもNo.1でした!!
展示品一つ一つがとてもステキでしたし、レイ夫妻の体験を通して戦争を知れる素晴らしい展覧会でした。

そしてこの展覧会を通して、「ひとまねこざる」シリーズが誕生から75年以上経った今も愛される1番の理由を知ることができました。
展覧会での映像の中で、マーガレットが「子供のいない私たちにとって、ジョージは私たちの子供なんです。」と語っていました。
子供のように愛情を込めて作り上げたジョージだからこそ、世界中で長年愛される絵本へと成長できたのでしょう。

「ひとまねこざる」75周年の今、ぜひジョージの冒険をお子さんに読み聞かせてあげてください。

おさるのジョージ展

最後に・・・

お土産もたくさん売っていたので買っちゃいました(笑)。
先ほど個人的に一番心に残った展示品として紹介した、こぐまを下ろすジョージのポストカードです!!
アルファベットのポストカードも気に入って購入(^^)

可愛い過ぎてまたまたじーーっと眺めてしまった私でした。

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